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イベント・講演

2023年8月10日

【Corporate Pitch #20】「3万人の声で出来たマルチユースカー。ソフトウェアとのマルチリンクでMaaSを促進」

キャンピングカー株式会社 レンタル事業部 部長 齊木雅樹 氏 

  • #MeetUp

MONETコンソーシアム加盟企業のみなさまの共創を促進する MONET Meet UP Corporate Pitch。今回はキャンピングカーのレンタルから車両開発、関連サービスの提供まで幅広く手がけるキャンピングカー株式会社にご登壇いただきました。

「3万人の声で出来たマルチユースカー ソフトウェアとのマルチリンクでMaaSを促進」

キャンピングカー株式会社(以下、CCKK)は、「すてきな発見と最高の想い出づくりを〜人生は一度だけ、楽しまないともったいない」を企業理念に、2016年からキャンピングカー事業を本格的に始動し、2021年にC.R.C.(キャンピングカーレンタルセンター)を全国30拠点に展開しています。レンタル車両は112台を運用しており、2011年には利用者が1万人を超え、現在は3万人とレンタル事業では日本一に成長。2025年に利用者を5万人まで増やすことを目標に掲げています。

社名はキャンピングカーですが、IoT農業やペット事業、ヘルスケア事業、メディア事業などへと事業を拡大しています。これらは一見するとバラバラの事業に見えますが実はターゲットが同じで、生活の中に無くても困らないけれどやりたくなるもの、より充実した生活を送るためのサービスを展開しています。

「弊社はハードのキャンピングカーレンタル事業に他のソフト事業をリンクさせ、くるまとアウトドアマーケットを組み合わせた事業においてナンバーワンプラットフォーマーになることを目指しています。」

レンタルから見えてきた幅広いニーズと意外な利用ケース

齊木氏からはキャンピングカーレンタル事業から見えてきた利用者の特徴や利用目的などが詳しく紹介されました。

数として多いのはインバウンドやペットオーナーで、インバウンドだけでも世界各地から月100件ほどレンタルの問い合わせがあるとのこと。最近増えているのは自分でキャンピングカーを所有している欧米諸国の方たちで、メインの観光地はすでに訪れたことがあるので、それ以外の自然豊かな場所へ行くのによく利用されるということです。

キャンプはしてみたいけれど自分でテントを張る自信がないというにわかキャンパーにも人気があるというのはわかりますが、意外なのはキャンピングカーをレンタルしているのにホテルに宿泊したり、わざわざキャンプ場のテントで寝たり、移動を楽しむ目的のためだけにレンタルされるケースもあるということです。

「キャンピングカーは今ではプライベートだけでなくテレワークやワーケーションといった仕事とミックスした使い方や、研修や打ち合わせ、イベントの控室やショールームといった法人利用も増えており、動く箱物と考えていろいろな使い方を提案しています。」

キャンピングカーの特性を活かした事業連携で成功事例を増やす

キャンピングカーレンタルが成長ビジネスであることは、さまざまな企業との連携事業が拡がっていることからも伺えます。齊木氏が事例として紹介したのは、まだホテルがないけれど絶景が堪能できる場所を訪れるプランや、キャンピングカーの閑散期といわれる冬にあえてスキーリゾートを訪れるプランで、いずれも旅行会社や宿泊業という、キャンピングカーの競合と思われる相手と連携して成功しているというのがポイントです。

また、医療や防災、避難所としても活用できるよう地域とも連携しており、子育てママが定期健康診断を受ける際の一時的な託児所としてキャンピングカーを利用するアイデアは、メディアからも大きく注目されました。

既存の移動店舗とは異なり、大型のバッテリーを備えるキャンピングカーだからこそ実現できた事例もあります。世界的電動工具メーカーであるBosch社と連携して最新のDIY工具を貸し出したケースでは、工具をすべてポータブルタイプで統一し、キャンピングカーの中で充電できるようにしました。

他にも車中で衣食住ができることを利用して移動する商品モニターの場としても提供されており、アイデア次第でどんな業界とも連携できる柔軟さに驚かされます。

AIを搭載したオリジナルシティキャンピングカーを開発

レンタル事業で成長してきたCCKKですが、2019年から資本業務提供により業界初となるオリジナルのキャンピングカーの製造に取り組んでいます。快適で使いやすく壊れにくいレンタルに特化した、全国どこでも同じクオリティのサービスを提供する独自車両ロビンソンシリーズを製造しています。

さらに利用者3万人の声をもとに製造されたシリーズの集大成モデルとして、AIとIoTを搭載した新型車両「ロビンソンAI」を日本最大級のキャンピングカーイベントで発表し、大きな注目を集めました。

「ロビンソンAIにはロビンシステムと呼ぶ人工知能や最先端ソフトウェアを搭載しており、GPSとも連携しています。それらに過去のトラブルや事故データなどをあわせて学習させ、渋滞予測や周辺施設のガイドなどにも応用できる、安心安全で快適便利なキャンピングカーづくりを進めています。」

現時点ではまだ構想段階のものもあり、先日発表したプロトタイプはAmazonのAlexaを使って車内装備をスマート化しています。将来的にはドライバーのバイタルチェッカーを搭載したり、ChatGPTなども利用してさまざまなサービスに多言語対応したり、ソフトウェアをアップデートしていく予定です。

「今後は数多くのソフトウェアともリンクし、人と人との良好な関係を持続的に維持できる社会インフラ作りに寄与する、MaaSが拓くウェルビーイングな世界を目指していきます。」

MONET Meet UP Corporate Pitch、いかがでしたでしょうか? キャンピングカーはMaaS事業としてさまざまなアイデアを実現できる可能性を持つことは、大きな刺激になったと思います。これを機会に新たな事業が生まれることに期待したいところです。

MONET MeetUPではこれからもMaaS事業に取り組む事業者の方々にとって価値あるプログラムを開催して参りますので、引き続きみなさまのご参加をお待ちしております。

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