2024年11月22日
青森県平川市のデマンド交通「のらっさ」の運行に協力
MONET Technologies株式会社(モネ・テクノロジーズ、以下「MONET」)は、青森県平川市が2024年12月1日に開始するデマンド交通「のらっさ」の運行に協力します。
MONETは、平川市に対して、乗降場所や乗車日時、人数などを指定するだけで簡単に乗り合いタクシーの乗車予約ができるスマホアプリ「MONET」(以下「MONETアプリ」)や、予約状況とそれに応じた最適な運行ルートを確認できる運行管理システム、車両の稼働状況などを確認できる管理者向けのシステムを提供します。また、平川市のLINE公式アカウントを友達登録することで、LINEで乗車予約が可能になる「MONET Move LINE連携オプション」を提供します。この取り組みは、青森県においてデマンド型乗合タクシーの予約にLINEを活用した初めての事例となります。
さらに、平川市は「のらっさ」の運行に際して、MONET が調達した、「トヨタ ノア」をベースに開発された福祉車両「ウェルジョイン」を3台導入します。「ウェルジョイン」は、2列目シートの左席を廃止し、3列目シートへの乗降がスムーズに行える設計になっています。また、乗降時や車内の移動に便利な手すりや乗降ステップが設置されているため、車両の乗り降りに不安を抱える高齢者の方も安心してご利用いただけます。
平川市では、公共交通空白地域が多く存在していることに加えて、運転免許証を返納する高齢者が増加しており、高齢者をはじめとして移動手段を確保することが困難な方が増えています。また、路線バスの利用者数が減少し、運行経費に占める運賃収入の割合が小さく、公共交通を維持することが市の財政の負担となっています。そこで平川市は、市内を走る循環バス4路線とデマンド型の乗合タクシー2路線を廃止し、AI(人工知能)を活用して運行ルートや配車を効率的に行うデマンド交通「のらっさ」の運行を市内の一部地域で開始します。「のらっさ」の運行に伴い、停留所は、循環バスとデマンド型乗合タクシーで利用していた143カ所から、267カ所まで拡大します。これにより、利用者の利便性が向上するとともに、移動可能な範囲が広がります。
今後、平川市は、デジタルデバイド(情報格差)の解消とスマホアプリによる乗車予約の促進を目的に、ソフトバンク株式会社などと連携して、市内の各地域でスマホ教室を開催する予定です。また、市内の公共交通空白地域の解消を図るとともに、高齢者をはじめ多くの方が安心して移動できる環境の構築を進めていきます。
■平川市デマンド交通「のらっさ」 について
運行開始日 | 2024年12月1日 |
運行時間 | 毎日(運休日なし) 午前8時から午後6時まで |
停留所 | 267カ所(公共施設、スーパーマーケット、医療機関など) ※詳細は平川市 停留所マップをご覧ください |
運賃 | 大人:300円、 小学生:200円、 障がい者(介添者1名まで含む): 200円 幼児(単独利用不可):無料 |
予約方法 | MONETアプリ、平川市LINE公式アカウント、電話 |
予約可能範囲 | 利用希望日の7日前に受付開始、当日は乗車時刻の30分前までに予約が必要 |
車両台数 | 3台(乗車可能人数:5人) ※運転手を除く |
運行事業者 | ドライバー:株式会社平賀ハイヤー、北星交通株式会社 配車オペレーター:北星交通株式会社 |
■「のらっさ」の愛称について
のらっさは、津軽弁で「乗ろう!乗ってみよう!」を意味しており、市民の皆から愛され、誰でも気軽に利用してほしいという願いを込めた愛称として地元の小学生の案から採用されました。
■ 「のらっさ」で使用する車両
車両の外装は、青森県の最高峰で津軽を象徴する岩木山と、その背景に広がるりんご畑と田園風景をイメージしたデザインとなっており、住民に親しみやすいラッピングになっています。
車両の外観
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