2025年1月08日
和歌山県紀の川市のデマンド乗合交通「のりのり交通」の運行に協力
MONET Technologies株式会社(以下「MONET」)は、和歌山県紀の川市が2025年1月8日に提供を開始したデマンド乗合交通「のりのり交通」の運行に協力しました。
MONETは、乗降場所や乗車日時、人数などを指定するだけで簡単に乗合交通の乗車予約ができるスマホアプリ「MONET」(以下「MONETアプリ」)や、予約状況とそれに応じた最適な運行ルートを確認できる運行管理システム、車両の稼働状況などを確認できる管理者向けのシステムを紀の川市に提供しました。また、紀の川市のLINE公式アカウントを友達登録することで、スマートフォン(スマホ)アプリの「LINE」で乗車予約が可能になる「MONET Move LINE連携オプション」を提供しました。この取り組みは、和歌山県においてデマンド型乗合交通の予約にスマホアプリ「LINE」を活用した初めての事例です※。
紀の川市は「のりのり交通」の運行に際して、車両の乗り降りに不安を抱える高齢者の方が安心してご利用いただけるように、MONET が「トヨタ ハイエースグランドキャビン」をベースに乗降時や車内の移動に便利な手すりや乗降ステップなどの架装を施した車両を2台導入しました。また、市民に親しみを持って利用していただけるように、紀の川市独自のデザインで車両全体をラッピングしました。
紀の川市は、AI(人工知能)を活用して運行ルートや配車を効率的に行うデマンド乗合交通「のりのり交通」を新たな公共交通として運行し、現在運行している定時定路線のコミュニティバス「地域巡回バス」と併用します。運行エリアは、市内を東西に流れる紀の川の河北エリアで、331カ所の乗降ポイントを設置し、河北東と河北西エリアに車両を1台ずつ配置しました。2026年1月には運行エリアを河南エリアまで拡大し、「のりのり交通」と鉄道や路線バスなどとの組み合わせにより、利便性を向上させ、利用者の増加や移動需要の喚起を促していきます。
今後、紀の川市は、デジタルデバイド(情報格差)の解消や「LINE」による乗車予約の促進を目的に、ソフトバンク株式会社などと連携して、市内の各地域でスマホアプリを活用したデマンド乗合交通の乗り方講座などを定期的に開催する予定です。
※和歌山県で初めて、デマンド型乗合交通の予約にスマホアプリ「LINE」を活用した事例となります。(紀の川市調べ、2025年1月8日時点)
■紀の川デマンド乗合交通「のりのり交通」 について
運行開始日 | 2025年1月8日 |
運行時間 | 午前8時30分~午後4時30分(日曜日・祝日・年末年始は運休) |
乗降ポイント | 河北西エリアおよび河北東エリアの計331カ所 (居住地域、公共施設、スーパーマーケット、医療機関など) |
乗車料金 | 一般:300円 小・中学生、障害者およびその介助者:200円 小学生未満:無料 |
予約方法 | MONETアプリ、紀の川市LINE公式アカウント、電話 |
予約可能範囲 | 利用希望日の7日間前から受付可能。当日は乗車時刻の30分前までに予約が必要 |
車両台数 | 2台(乗車可能人数:9人) ※運転手を除く |
運行事業者 | 和歌山バス那賀株式会社、株式会社有交紀北 |
■「のりのり交通」の愛称について
紀の川デマンド乗合交通の「紀(のり)」と「乗(のり)」を合わせ、デマンド乗合交通を利用して気分が「のりのり」になるという意味を掛け合わせています。またロゴにある「●」は多様な人、「のりのり」は車輪のリズム感、「交通」は紀の川市民や街を表現した書体になっています。
■ 「のりのり交通」で使用される車両
車両の外装は、市の中心を流れる紀の川と緑豊かな環境をパステルトーンの水色と緑色で表現し、紀の川市の特産フルーツをモチーフとしたゆるキャラ「ぷるぷる娘」のラッピングを施した親しみやすいデザインになっています。
車両の外観
■乗降ポイント例
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