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導入事例

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【福山市】中山間地域からの通院や買い物に便利なモビリティサービス

広島県の福山市は、地元タクシー会社6社(アサヒタクシー、アシナトランジット、日の丸タクシー、中国タクシー、グリーンタクシー、谷本タクシー)や、MONET Technologiesと共に、2019年3月より中山間地域での日常の通院や買い物に便利なデマンド車両の実証実験を開始、地域住民の移動利便性の検証を行っている。

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地域の課題

福山市では、今後の人口減少・超高齢社会や厳しい財政制約の中において、医療・福祉・公共交通など生活に欠かせないサービスを維持することを目的に、集約型のまちづくりを進めるとともに、それらを公共交通ネットワークで相互に接続するコンパクト・プラス・ネットワークなまちづくりが進められています。地域社会や経済活動を支える地域公共交通の効率化や高度化は、今後のまちづくりを考える上での最重要課題のひとつです。しかし、路線バスの利用者数の大幅な減少により慢性的な赤字状態になっている他、深刻な運転手不足もあり、地方の路線バスの衰退は社会問題にもなっています。こうしたことから、地域公共交通の維持確保のため、オンデマンドモビリティサービスやバスの自動走行などの新たな移動サービスの実用化が求められています。

自治体の紹介

100万本のばらのまち福山市は、瀬戸内海のほぼ中央、広島県と岡山県の県境に位置する人口約47万人の中核市です。日本一新幹線駅に近い「福山城」や潮待ちの港として栄え、日本遺産にも認定された「鞆の浦」など豊富な観光資源を有しています。また、鉄鋼(JFEスチール)やデニムなど多くのオンリーワン・ナンバーワン企業を生み出すものづくりのまちで、備後圏域の経済産業文化の拠点でもあります。現在は、産学金官民が連携して取り組む福山駅前再生プロジェクトや、2022年の福山城築城400年記念事業、世界バラ会議福山大会2024の開催など、地域資源や立地環境の優位性といったポテンシャルを最大限に生かした活力と成長力のあるまちづくりを進めています。また、「まるごと実験都市ふくやま」を標榜し、新たな社会の姿を作り出すサービスや製品等の実証実験を積極的に推進しています。 

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「福山ばら祭」が有名な市民憩いの場「ばら公園」

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本遺産に認定された「鞆の浦」

ソリューション

実施エリア 福山市服部学区
実証期間 2019/3~5,2019/10~
利用者 服部学区にお住まいの方
車両台数 最大4台
運行システム MONETオンデマンドモビリティ(定時便モデル)
運行事業者 広島県タクシー協会東部支部6社
アサヒタクシー
アシナトランジット
グリーンタクシー
谷本タクシー
中国タクシー
日の丸タクシー

<中山間地区から目的地となる病院・スーパー等への移動手段として乗合タクシーを運行>

中山間地域と病院やスーパー、主要施設にデマンド車両の乗降ポイントを設定。自宅近くから移動したい時間に目的地方面の便を選んで予約する乗り合い型の定時便を運行。
スマートフォンアプリからの予約情報※をもとに地域住民の移動需要を捉え、これまで不便だった目的地までの移動手段を提供します。

ご自身のスマートフォンにインストールした「MONETアプリ」を使って、 時間/出発地と目的地/乗車人数を指定して予約することができます。

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(アプリ上のマップで出発地と目的地を選択、乗車希望時間と人数を入れて予約)

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自治体の思い

人口減少が急速に進む地方都市では,高齢者の移動手段の維持確保が大きな課題になっています。持続可能な地域公共交通を実現するためにも,将来を見据えた新たな移動サービスの導入にチャレンジしているところです。 

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地域の交通事業者の声

福山市の地域の皆様のために、広島県タクシー協会 東部支部 6社(アサヒタクシー・ アシナトランジット ・グリーンタクシー・タニモトタクシー・中国タクシー・日の丸タクシー)が協力して取り組んでいます。地域の高齢者の方々に喜んでいただいており手応えを感じています。

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利用者の声

地域と行政,モネテクノロジーズやタクシー事業者とも協力して,新たなオンデマンドモビリティ「服部ピッカリ乗合タクシー」を導入することができました。地域の一人一人が知恵を出し合って,よりよい交通手段に育てていきたいと思っています。

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