2025年12月17日
和歌山県九度山町の保健福祉MaaSの実証運行に協力
MONET Technologies株式会社(以下「MONET」)は、和歌山県の九度山町が2026年1月18日から実施する「保健福祉MaaS実証運用業務」の実証運行(以下「本実証」)に協力します。保健福祉MaaSは、MONETが提供する、車内のレイアウトを柔軟に変更して医療や行政サービス、防災、現場事務所などさまざまな用途に活用できるMaaS向けの架装車両「マルチタスク車両」と、九度山町の町役場をオンラインで接続して、役場にいる保健師が遠隔で特定保健指導※などを行うサービスです。和歌山県では高野町に続き2例目の導入となります。
MONETは、本実証において、簡単に設置や取り外しが行える椅子やテーブル、オンラインでの保健指導に必要な機材を収納するキャビネットなどを車両内に搭載したマルチタスク車両を提供するとともに、車両内でも利用可能な安定性が高い通信環境を提供します。
九度山町では、糖尿病などの生活習慣病の有病率が高い一方で、特定健康診査や特定保健指導の受診率が低い状況にあります。また、団塊世代の介護保険の利用率が上昇傾向にあることも踏まえて、健康相談機会の拡充や予防医療の強化、生活習慣病の改善支援などの取り組みが求められています。さらに、山間地域では、公共交通での移動が困難なエリアが多く、特に車を所有していない町民への適切な健康相談支援が十分に行えていないといった課題もあります。これを受けて、九度山町では、ネットワーク通信機器を搭載したマルチタスク車両が公民館や集会所などの公共施設を訪問して、町役場にいる保健師やケアマネジャーがオンラインで保健指導などを行います。本実証によって、保健師などの業務効率化につなげるとともに、町民の健康増進を図ります。
※ 40歳以上75歳未満の医療保険加入者、75歳以上の後期高齢者医療保険加入者を対象に実施される特定健康診査の結果により、生活習慣の改善が必要と判定された場合、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)からアドバイスを受けながら生活習慣を改善するプログラムのこと。
■「保健福祉MaaS実証運用業務」の実証運行の概要
| 実施期間 | 2026年1月18日~2026年3月31日 |
| 内容 | マルチタスク車両内で保健指導および栄養指導などのサービスを提供 |
| 実施体制 | 九度山町:実施主体 MONET:実証の企画・運営、マルチタスク車両やシステムの提供 |
■「保健福祉MaaS実証運用業務」の実証運行で使用する車両

■本実証のイメージ図

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