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導入事例

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【東京都竹芝エリア】複数の公共交通機関と連携した新モビリティの実装に向けた実証実験

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実証前

竹芝エリアは大規模開発が予定されており、「ヒト」の増加による混雑が想定される。
既存の公共交通機関と連携しながら、訪れる人のラストワンマイルの移動をサポートするとともに、エリア内の回遊を促す移動手段が求められている。


実証後

陸上交通だけでなく、「船」の活用を検証したことで、水陸でのシームレスな連携やコスト面でのさらなる工夫が必要であること、そして新モビリティを導入する際には街のインフラも含めて整備・検討していく必要があることが分かった。

MONETは東京都の「MaaSの社会実装モデル構築に向けた実証実験」のプロジェクト実施者に選定され、東京都港区の竹芝エリアで実証実験を行いました。


現在大規模な開発が進む竹芝エリアは、「JR浜松町駅」、「竹芝ふ頭」および「ゆりかもめ竹芝駅」などの交通結節点を結ぶ公共交通や、エリア内を巡回する域内交通が不足しており、訪日外国人を含む観光客や、竹芝エリアを訪れるビジネスパーソンの移動手段の充実が求められています。喫緊の課題として、竹芝エリアを訪れる人のラストワンマイルの移動と回遊を促す移動手段の確保が必要となっていました。


今回、MONETは交通事業者などと連携し、3つのモビリティサービスの検証を実施しました。


①    竹芝エリア内勤務者向けオンデマンドモビリティサービス

勤務者向けオンデマンドモビリティサービスは、竹芝エリア内に拠点を持つ企業の社用車を協賛企業間で共同利用し、移動による生産性の向上を目指すものです。共用車両の配車システムはMONETが提供、運行は交通事業者に委託しました。期間中延べ452人に利用していただき、利用者からは移動時間の効率化が図れ、利便性が向上したとの声をいただきました。


②    通勤者向けマルチモーダルサービス
通勤者向けマルチモーダルサービスは、勝どきから竹芝を結ぶ「船」を運航し、竹芝桟橋から「JR浜松町駅」へ移動するための車両を配備することで、勝どきエリアにお住まいの方の港区方面への通勤の手段として、「舟運」の活用の可能性を検証したものです。期間中延べ482名に利用していただき、利用者の満足度も高い結果となりましたが、船舶を運行するためのコストや法規面についてはさらなる検討が必要であることが分かりました。


③    観光客向けマルチモーダルサービス 
観光客向けマルチモーダルサービスは、東海汽船が定期運航している大島発、竹芝着の高速ジェット船のダイヤに合わせて竹芝客船ターミナル付近に車両を配備し、一次交通である「JR浜松町駅」へつなぐニーズの発掘を目的に行いました。期間中延べ438名に利用していただき、アンケート結果は好評で、竹芝から浜松町駅への徒歩移動についてストレスを感じている方が多いことも判明しました。


今回の東京都との実証実験のように、MONETは今後も国や自治体と連携し、MaaSの取り組みを推進していきます。

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竹芝から浜松町駅へ向かう車両

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車内の様子

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