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導入事例

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【熊本県八代市】オンライン診療や服薬指導、薬剤配送に「マルチタスク車両」

実証前

八代市の坂本町では、令和2年7月豪雨災害の被害によって診療所がなくなり、片道約10km離れた地区から医師が訪問診療などを行っている状態だった。高齢化率の高い地域のため、住民からは医療機関の設置を求める声もあがっている。


実証後

マルチタスク車両が町内の公民館や道の駅を巡回することにより、患者は市内中心部に行かなくてもオンライン診療やオンライン服薬指導が受けられるようになり、訪問診療にかかる医師などの負担も軽減された。複数の公民館を巡回するモデルのため1日で対応できる件数も多く、2022年12~2023年2月でオンライン診療とオンライン服薬指導を合計86件実施した。

熊本県八代市の坂本町は、2020年7月の豪雨災害により、元々あった2つの診療所も被災し、医療機関がない状態となっていました。片道約10km離れた場所から医師が出向いて巡回診療や往診が行われていたものの、坂本町は高齢化率が約60%と高く、早期にきめ細やかな医療サービスを提供し、医師の負担軽減も考慮する必要がありました。 

そこで、2022年12月より、デジタル田園都市国家構想交付金(地方創生推進タイプ)を活用し、医療機器などを搭載したMONETのマルチタスク車両で町内の各公民館や道の駅などを巡回してオンライン診療などを行う実証事業を開始しました。これにより、坂本町の住民は市内中心部まで行かなくとも、近くの公民館付近などでオンライン診療や服薬指導を受けることができ、患者だけでなく医師や薬剤師の方の体力的・時間的な負担が大きく軽減されました。また、負担の軽減だけでなく、患者と医師のコミュニケーション回数が増加した他、電子カルテを参照しながら診察が可能になったことにより、診察の質も向上しています。

 今後は、公民館などへの巡回だけでなく、個人宅への訪問診療や、坂本町以外の地区での実証を目指し、地域医療課題の解決を目指します。

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