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導入事例

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【長崎県五島市】医療MaaS導入 離島に合ったモデル構築へ

導入前

バスの減便やタクシー会社の撤退などにより公共交通機関が不足し、特に医療機関へのアクセスが不便な地域に住む住民は、通院を継続することが困難となっていた。


導入後

4つの医療機関と連携し、看護師を乗せた移動診療車が患者宅付近まで出向き、医療機関にいる医師がオンライン診療を行うことで、医師・患者ともに診療にかかる負担が軽減された。さらに長崎大学と連携し、車両内で糖尿病患者に対して栄養士による栄養指導を行うことで健康状態の向上に寄与した。令和5年1月23日に運行を開始し3月13日までに13件のオンライン診療を実施した。

長崎県五島市は、本土との直接の公共交通機関がない二次離島を含む複数の離島から構成されており、かつ高齢化率40%以上のためデジタルの活用が進みにくいという課題がありました。
そこで、MONETのマルチタスク車両を活用し、まずは五島市の最大の島である福江島で、患者宅付近まで移動診療車が出向くオンライン診療を開始しました。
五島市では、デジタル田園都市国家構想推進交付金を活用してポータブルエコーや分娩監視装置などの医療機器を導入し、車内でさまざまな慢性疾患の診療を行っています。糖尿病患者に対しては車内で栄養指導を行うとともに、長崎大学が経過報告資料を作成して今後糖尿病患者の重症化予防に関する研究 を進める予定です。

今後は、医療機関と対象患者を拡大するとともに、五島市全体の住民が利用できるサービスを目指していきます。

診療の様子(玉之浦診療所 長崎大学  野中 文陽 助教/医学博士)
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