メインコンテンツに移動

導入事例

長野県伊那市

令和2年6月の運行開始から慢性疾患患者を対象としたオンライン診療、妊産婦健診、若年層向け婦人科相談事業へと領域を広げ、地域一丸となって取り組む医療MaaSの先進的モデル

  • #関東・中部
  • #個宅訪問型診療
  • #集団型診療
  • #妊産婦健診
  • #婦人科相談
基本情報
自治体名 長野県伊那市
人口/高齢化率 人口約6.4万人/高齢化率32.7%
(令和8年4月時点)
対象エリア 市内全域
診療領域 内科(慢性疾患)、妊産婦健診、
若年層向け婦人科相談
運行モデル 個宅訪問型、集団健康相談
主幹事 伊那市 企画政策課

医療MaaS導入事例(長野県伊那市)

関係機関との信頼構築と現場主導のシステム改善を重ね、高齢者から妊産婦、若年層までをカバーする持続可能なオンライン診療の体制構築を推進
 東京都23区よりも広大な市域を有する長野県伊那市では、医師不足や住民の通院・訪問診療に伴う移動負荷に加え、周産期医療における産科医減少に伴う遠方通院の負担が深刻な課題となっていた。また、若年層における婦人科受診の心理的抵抗感や、山間部の通信不良・機材操作の煩雑さも導入の壁となっていた。

 伊那市はこれらの課題を解決すべく、令和2年6月に看護師同乗型車両による医療MaaSを全国に先駆けて開始した。地域医療の要である医師会をはじめ、市内の14に上る病院や薬局との地道な協議を重ねて強力な協力体制を構築し、マルチキャリア対応ルーターの導入による通信環境の安定化や、予約システムの整備など現場主導で運用フローの改善を積み重ねてきた。

  令和7年11月には、オンライン妊産婦健診専用車両「い〜なエール」の運行を開始した。車内の32インチ大型モニターで配偶者や上の子どもと一緒にエコー画像を確認できる環境を整え、長距離移動や待ち時間の身体的・精神的負担を大幅に軽減している。利用者からは「自宅まで健診車両が来てくれるためリラックスして受診でき、家族で新しい命を迎える実感が湧いた」といった歓びの声が寄せられている。

 さらに、学校を訪問して専門医とオンラインでつなぐ「ティーンズスマート相談室」の実証を通じて、中高生が受診のハードルを感じることなく安心して体調やワクチンの相談ができる体制を確立した。自治体と事業者が連携し、住民のライフステージに合わせた持続可能な地域医療DXモデルを推進している。

導入前の課題と導入後の成果
Before(課題)

 広大な市域による住民の通院・医師の移動負荷に加え、産科医減少に伴う妊婦の長距離通院負担が深刻化していた。
また、若年層における受診の心理的抵抗感や、山間部での通信環境・現場の運用負荷など、オンライン診療導入への課題が存在していた。

After(成果)

14の医療機関等との連携やマルチキャリア通信の導入により安定した運用体制を確立した。
妊産婦健診専用車両「い〜なエール」による自宅前での安心な健診や家族同席エコーを実現したほか、学校訪問相談により若年層の受診ハードルも大幅に低減している。

この地域の事例をまとめてチェック
「関東・中部」医療MaaS
導入事例パックをダウンロードする。

関連する事例

関連する製品・プロダクト