2023年11月09日
北海道網走市での医療MaaSの実証運行に協力
~北海道初の医療MaaSの導入事例~
MONET Technologies株式会社(モネ・テクノロジーズ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:清水 繁宏、以下「MONET」)は、北海道の網走市が2023年12月1日から実施する「網走市移動型医療サービス推進事業」の実証運行に協力します。なお、この事業は、北海道で初めての医療MaaSの導入事例になります※。
網走市では、医師不足の問題に加えて、高齢化の進展に伴い自力での通院に不安を抱く高齢者が増加しており、こうした高齢者が適切な頻度で十分な医療サービスを受けることができず、病状を悪化させるリスクが危惧されています。このような状況の中で、必要な医療を持続的に提供していくために、従来の対面診療や訪問診療以外の新たな診療手段として、患者の自宅付近に訪問した車両内でオンライン診療ができる、移動型の医療サービスを導入することにしました。
この実証運行は、医療資源の有効活用と、高齢者などの通院困難者が必要な医療サービスを受けられる社会の実現を目指して、網走市が実施主体となり、MONET、JA北海道厚生連 網走厚生病院および株式会社網走ハイヤーが協力して実施するものです。MONETは、さまざまな用途に利用できる「マルチタスク車両」の他、診療の予約状況とそれに応じた最適な運行ルートを確認できる運行管理システムや、車両の稼働状況などを確認できる管理者向けのシステムを提供します。
網走市とMONETは、このたびの実証運行の結果を踏まえて、希望する市内の医療機関での移動型の医療サービスの導入を、2024年度に拡大していく予定です。
※患者の自宅付近に訪問した車両内でオンライン診療ができる医療MaaSの導入が、北海道で初めてとなります。(MONET調べ。2023年11月9日時点)
■「網走市移動型医療サービス推進事業」の実証運行の概要
実施期間 | 2023年12月1日~2024年3月31日 |
実施内容 | 看護師が、医療機器などを搭載したマルチタスク車両「IKI MaaS(いきまーす)」で患者の自宅付近まで訪問し、車両内のテレビ会議システムを通して、病院内の医師がオンライン診療を行います。 |
対象者 | 網走厚生病院に慢性疾患などの治療で通院中の方 ※医師から診療についての説明を受け、実証運行への参加に同意した方が対象です。 |
対象エリア | 網走市内 |
実施体制 (順不同) | ・網走市:実施主体 ・JA北海道厚生連 網走厚生病院:オンライン診療 ・株式会社網走ハイヤー:車両の管理・運行 ・MONET:実証の企画・運営、マルチタスク車両やシステムの提供 |
■実証運行で使用する車両
●このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。